古着の人気が続いている。ブランドの買い取り・販売のリユースショップやフリマアプリ「メルカリ」などが広がり、二次流通市場も拡大している。こうした中、米国をはじめとした海外古着を主力に、意欲的に動いている企業のキーパーソンに、古着ビジネスの手応えや人気の理由について語り合ってもらった。
《出席者》
- JAMトレーディング社長 福嶋政憲氏
- デザートスノー社長 鈴木道雄氏
- MXN JAPAN執行役員 依田慎吾氏
SCからも引き合い
――各社の紹介を。
福嶋 会社としては16期目で、海外古着店「古着屋JAM」を主力に3業態で23店、ECもしている。増収が続いているが、特にここ3年間は成長が著しく、23年11月期も前期比30%増ペースだ。
鈴木 海外古着店「デザートスノー」を13店、別会社MICMO(ミクモ)でも古着店6店を運営している。コロナ下にデザートスノーを8店出し、22年には商業施設への出店も開始。自店が多数ある東京・下北沢は、コロナ禍の影響がそれほどなく、既存店の売れ行きも悪くなかった。コロナ下にぐっと盛り上がった下北沢だが、現在もその反動は見られない。新規出店した分だけ売り上げも増えている。
依田 当社は5カ国に拠点があるMXNグループの1社で、5カ国の物やサービスを他国に持って行って広げるビジネス。その一環として韓国でNAVER(ネイバー)が作った古着に特化したアプリ「VintageCity」(ヴィンテージシティ)の運営を代行している。21年12月にアプリのサービスを開始した。現在のダウンロード数はおよそ130万、加盟店は700近い。メディア的な立ち位置で古着の接点を作ってきたが、23年3月に決済機能を付けた。一部の商品が買えるようになり、購入できる店舗と商品数を広げつつ、新たな楽しみ方をアピールする段階に突入した。
――古着の人気の背景は。
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