輸入単価は上昇続き──古着の24年(1~12月)の輸入量は、23年比で再びプラスに転じ、22年の過去最高に次ぐ数量となった。円安の影響もあって輸入金額は過去最高を更新し続けている。
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財務省の貿易統計(速報値)によると、24年の輸入量は9739トン(前年比2.1%増)、輸入金額は128億5700万円(6.7%増)だった。88年の統計開始以来、数量は22年に1万463トンと過去最大を記録し、それに続く結果になった。
金額は為替の影響もあり、12年からずっと増え続けている。特に22年(115億円)に100億円を超えてからは、3年連続で100億円以上の推移が続いている状況だ。
古着の輸入単価は、24年が1キロ当たり1320円(23年は1262円)で、1000円超の高い水準が継続している。08~21年は1000円を下回る相場で推移していた。
25年に開かれた古着の大型イベントは前年同様ににぎわいを見せている。6月1日に東京ビッグサイトで開かれた「古着フェス」(主催は一般社団法人アンドバイヤー)には約1万5000人が来場した。

今回は通算9回目で、前回(24年12月)に続きフリマアプリの「楽天ラクマ」が協賛。出店数は300店超で過去最大規模になった。26年1月11日の第10回開催に向け、好感触を見せた。
25年1~3月の輸入量は2181トン(1.7%減)、金額は31億円(6.0%増)で、輸入単価はさらに上昇している。