《視点》相次ぐ渡航自粛

2020/02/20 06:23 更新


 20~21年秋冬レディスコレクションが開かれる中、猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で急きょ多くの企業が欧州への渡航を自粛している。

 動きが早かったのは大手百貨店。ウィークが始まった段階で大半のバイヤーが渡航自粛となった。その後、バーバリーは日本在住のインフルエンサーやセレブとともに、ジャパン社PRの渡航を中止。ファッション誌では、『ヴォーグジャパン』や『シュプール』『ギンザ』が取材を取りやめた。当初、渡航自粛は一部だけだったが、その数はあっという間に増え、例年の2、3割が来ない印象だ。招待状を準備するブランド側は、連日調整に追われている。

 世界中からプレスやバイヤーが集まる欧州ファッションウィークの経済効果は絶大だ。輸出だけでなく、滞在費、交通費、食事代とそのカテゴリーは幅広く、それぞれの地域経済にとって必要不可欠なコンテンツになっている。それだけに、日本を含むアジアの渡航自粛には相当な打撃がありそうだ。逃れられない緊急事態だけに文句の言いようがないが、準備してきたブランドは口惜しいに違いない。早くの終息を願うとともに、各社のその後の対応にも注目したい。

(規)



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