岐阜のインポート専門店に行ったら、グルーブエックス(東京)の家族型ロボット「らぼっと」が接客に出てきた。以前の取材ではいなかったので驚いたが、店長や従業員に囲まれ、すっかりなじんでいる。目の動きや鳴き声、抱きかかえたときの心地良い重さ、見ると駆け寄ってくる動作などすべてが愛らしく、取材モードの記者もすっかり癒やされてしまった。
らぼっとは心のケアを目的に病院や介護施設でも導入されている。専門店もスタッフが病院で出会ったことから店長に直談判し、導入に至った。
以降、従業員のメンタルケア、職場のコミュニケーション促進に加え、家族連れの客にも良い影響を及ぼしている。入店後の緊張感が和らぐほか、夫婦・家族の雰囲気も穏やかになる。特に、待ち時間に退屈しがちな子供のストレス軽減にも一役かっているという。
接客現場のロボット活用では、飲食店での配膳、SCでの売り場案内など作業効率化・人手不足解消を目的としたものが目立つが、人同士のより良いコミュニケーション促進、購買体験の質向上の観点からもまだまだ可能性がありそうだ。
(桃)