【ニューヨーク=杉本佳子通信員】「ヴィンス・カムート」をもつカムート・グループ(ニューヨーク)の創業者でCEO(最高経営責任者)を務めてきたヴィンス・カムート氏が21日、コネチカット州の自宅で亡くなった。死因は癌で、78歳だった。
カムート氏は、靴のブランド「ナインウエスト」の共同創業者としても知られる。ナインウエストを大手アパレルメーカーのザ・ジョーンズグループ(旧ジョーンズ・アパレル・グループ)に売却した後、01年にカムート・グループを創業した。靴で始めたが、メンズとウイメンズのアパレルとさまざまなアクセサリーを含むライフスタイルブランドに成長させた。卸売りと共に、直営店も積極的に増やし、手頃な価格でファッション性があるブランドとして安定した人気がある。カムート・グループはまた、「トリー・バーチ」や「ジェシカ・シンプソン」などの靴も作ってきた。
日本ではルックとパートナーシップを組み、直営7店と卸売りで展開している。