ワーズウィズ、バングル型デバイスを試作

2017/01/30 06:20 更新


 アクリル製品メーカーのワーズウィズ(東京)は、独自のアクリル加工技術を生かして基板(電気回路が組み込まれた板)を搭載したバングル型ウェアラブルデバイスの開発を試みている。繊維・ファッション業界関係者の関心も高まっているウェアラブルデバイス関連の見本市に出展して協業先を探すなど、商品化の可能性を探る。

 試作したバングル型ウェアラブルデバイスは、アクリルならではのきれいな透明感が特徴で、色展開も豊富に揃えた。アクリル樹脂の中には薄さが約0・01㍉のシート状フレキシブル基板をアクリル樹脂に封入し、曲げ加工によってバングルに仕上げた。基板は高性能有機半導体技術の事業化に取り組むパイクリスタル(大阪市)から供給を受けている。今後、小型化が進む様々なセンサーを搭載するなどで実用的な商品開発を検討していく。

 同社はアクリル樹脂を用いた製品を国内の自社工場で生産している。主力製品はインテリア家具、雑貨、オブジェ、店舗什器など。アクリル樹脂のすぐれた加工技術を駆使し、多彩なデザインが可能だ。例えば、樹脂の中に物を閉じ込めて気泡を出すことなく成型する封入加工、2~3次曲面を表現する曲げ加工、オブジェ製作に活用されることが多い3D切削加工などがある。

ワークウィズ3
クリアなアクリルのバングルに電気回路が組み込まれた基板を搭載している


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