ワコールは、10歳の女の子の実情を調査した「10歳キラキラ白書」を発表した。10歳の女の子と親世代に正しい情報を伝える「『10歳の未来』プロジェクト」の一環。
同プロジェクトは「10歳頃は女の子の体が変化を始めるとともに心や環境も変化を迎える。10歳を様々な変化が始まる”はじめ年齢”と定義」し、白書を編集した。ワコールが運営する小中学生の女の子の下着の悩みを解決するサイト「ガールズばでなび」を通じて調査した。
白書は「カラダ」「ココロ」「トモダチ」「カゾク」の4テーマに沿ってまとめた。
カラダ編は、体の発育状況を確認し、バストやブラジャーに関して調査した。10歳のブラジャーの所有率は43%だが、11歳になると56%と半数を超える。10~11歳は体の変化を迎え、大人への成長を意識する年齢と考えられる。ブラジャーやバストのことを相談する相手は53%が「母親」と回答。一方、「誰にも相談したことがない」も30%を超えた。ブラジャーの購入は「親と一緒」が約8割だった。
ココロ編では心理面の発育状況や、恋愛や異性に対する意識、夢や憧れを聞いた。「恋をしている」のは69%、「化粧をする」の質問には「いつもする」「時々する」が合計で44%。「将来なりたい職業」の1位はモデル。以下、看護士、医者、保育士、パティシエと続く。憧れの女性有名人の1位は女優の桐谷美玲さんだった。
トモダチ編は友人との付き合い方やコミュニケーションツールについて、カゾク編では家族との関わり方や家庭での生活習慣について調べた。
発表会に出席した発達心理学などが専門の渡辺弥生法政大学教授は、「思春期の入り口である10歳頃は、”嬉しいけど不安”のように入り混じった気持ちを抱えるようになる。まずは気持ちを受け止め、共感を伝えることが大事な時期」と話した。
白書の詳細は同社サイト内で公表している。