子供たちに伝える仕事(若狭純子)

2018/10/27 06:30 更新


皆さま、こんにちは。

だいぶ、過ごしやすくなってきましたね。

今日は、初めて携わった仕事をご紹介したいと思います。

「キンダーブック」という園児向けの雑誌をご存知ですか?

私自身も幼い頃、読んでいました。まだ子供向けの雑誌が珍しい頃で、家に届くと嬉しくて、大切に読んでいたような記憶がうっすらと残っています。

その「キンダーブック」の別冊というのでしょうか、科学絵本の「しぜん キンダーブック」11月号で、お仕事をさせていただきました。

写真のように、タイトルは「いと」。

縫い糸だけでなく、毎日、身につけている服も糸からできているんですよ…というところから、麻や綿、シルク、ウールなど素材の話になっています。

天然繊維を中心に、どんな風にできて、どのように使われてゆくかを、ゆっくりと子供たちと見ていく構成になっています。

こういう時間の流れは、毎日の新聞製作とは、随分異なります。

やや乱暴な(おっと、失礼!)仕事に終始している身が恥ずかしくなりますが、依頼から半年を経て、ハードカバーのしっかりした本が届いた時には、なんだか感激しました。

プロの世界でも、素材というのは、重要といわれながらも、難しいとも思われがちです。

でも、子供たちに語りかけたり、子供たちの目の高さで見直したり…としてみると、ちょっと違う視点も得られる気がしました。

何より、やっぱり素材って、いいなぁ。服を作るって、いいなぁ…と、改めて思えたりもしましたので。

今回、こうした機会を得られたことは、ありがたいことでした。

繊研新聞をお読みいただいている皆様の中でも、保育園や幼稚園に行く機会のある方は、どこかでご覧いただけましたら、幸いです。


わかさ すみこ:総合1面デスク。92年入社、東京営業部配属。95年から大阪編集部、テキスタイルトレンドなどを担当し、2010年から商品面デスクとともにファッショングッズ分野などを受け持つ。北海道出身。これから、デスクのひとりごと的レポートを始めますので、よろしくお願いいたします。



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