和歌山のニット工場と世界をつないで産地を盛り上げよう――「和歌山ニットプロジェクト」が国内外に活動を広げている。丸編みニッターを中心に10社が集結。共通の原料でアパレル製品を作り、国内外で開く期間限定店で販売して好評だ。ニッターが消費者に産地の面白さを伝え、雇用創出や地場産業の持続的な成長を目指す。
(関麻生衣)
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共通の原料で
立ち上げは昨年。丸編みメーカーのエイガールズ(和歌山市、山下智広社長)が主導し、若手経営者や「何かに挑戦したい」企業で構成する。
始まりは山下社長の「海外事業の経験を次世代に共有したい」との思いから。エイガールズは04年に国際素材見本市のプルミエール・ヴィジョン(PV)パリに初出展して以降、欧米を中心に海外でも商売をしてきた。産地を取り巻く状況は厳しいが、輸出拡大が解決の糸口の一つになると考えた。
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