「主導権は女が持つもの」...女性の主張続々@NYコレ

2018/02/15 10:58 更新


◆「あるがままにハッピーであるべき」(マリナ・リナルディがアシュリー・グラハム招きイベント)

 マックスマーラファッショングループ傘下のLサイズブランド、マリナ・リナルディはニューヨーク・コレクション期間中に、スーパーモデルのアシュリー・グラハムを招いたイベントをマジソン街店で行った。

 アシュリー・グラハムは、インスタグラムで600万人以上のフォロワーを持つ人気モデル。マリナ・リナルディは18年春夏向けのデニムのカプセルコレクションでグラハムと協業した。

 デニムのビュスティエで登場したグラハムは、「デニムのクラシックでエイジレスなところが好き。でも自分にフィットするデニムを見つけるのは難しいので、できるだけ多くの女性にフィットするデニムアイテムを作りたかった」と語った。

 「多くの女性は、やせなきゃって思っているけれど、そういう女性たちに伝えたいメッセージはありますか」と聞いたところ、「自分がやせたいからやせるならいいけど、誰かに言われたからとかプレッシャーを感じてやせるべきではない。あるがままの自分にハッピーであるべき」と語った。

「マリナ・リナルディ」のイベントに来場したアシュリー・グラハム
「マリナ・リナルディ」

(杉本佳子通信員、写真も)

◆「主導権は女が持つもの」(ダイアン・フォン・ファステンバーグ)

 ダイアン・フォン・ファステンバーグは、ミートパッキング地区にある直営店の2階で18~19年秋冬のプレゼンテーションを行った。ジョナサン・サンダースがクリエイティブディレクターを辞任し、前任のネイサン・ジェンデンが復帰すると発表されたのは今年初め。それでも、ネイサンがブランドのDNAをよく理解しているからだろう。コレクションはよくまとまっていた。

 プレゼンテーションに先立ち、ダイアンは「女性をめぐる運動やセクハラ問題が起きているけれど、私は昔から女が主導権を持つものだと信じている。誰と寝るかは女が決める。私は母からそう(主導権を持つようにと)育てられ、私も娘をそう育てた」とスピーチ。その後、ネイサンと広告モデルに起用している孫娘のタリタを紹介した。

 新作はダイアンの熱弁を反映したかのような、強くてセクシーなルック。前から見たらシンプルな黒のマニッシュなパンツスーツは、背中をカットアウトして肌を露出する。胸元をシャープに開け、裾をワイドに広げたパンツも多い。黒以外は、パワーを感じさせるカラフルな色が揃う。柄は羽ばたく鳥、レパード、キューブ、タータンチェックを見せた。

ダイアン・フォン・ファステンバーグ

ダイアン・フォン・ファステンバーグ

ダイアン・フォン・ファステンバーグ

(杉本佳子通信員、写真=Ryan Dorset, courtesy by DVF)




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