横浜みなとみらい地区の商業施設、横浜ワールドポーターズ(運営はイオンモール)は7月11日、第2期の改装がオープンした。4月26日の第1期と合わせ、「エンターテインメントに振り切った」(武田久和執行役員東日本支社長)刷新を完了した。これにより年間の来館客数を1400万人(19年度比28.4%増)とする計画。
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食を含めて打ち出す
11日に開いたのは1階の飲食のフロアでカスタマイズできるメニューの揃う「エンタメスイーツゾーン」、片手で食べられるものを集めた「ワンハンドグルメゾーン」やフードホール。18日には4階にアクティビティー施設の「VSパーク」が加わる。食を含めてエンターテインメントを打ち出す。さらに1階にはフードホールなどで地域最大という620席があり、各階のギャザリングスペースは合計で改装前の倍にあたる200席を備える。中華街やみなとみらい地区の他の施設を回遊する神奈川県内を中心とした国内観光客、拡大が続いているインバウンドが立ち寄り、休憩する場としての機能も果たすことを想定、これらにより来館客数を積み上げる。
4月にオープンした第1期では2階にキャラクターゾーンやVRアトラクションなどを導入した。3階はファッションのゾーンとして、拡大した「スピンズヴィンテージ」や新店の「ウィゴーヴィンテージ」「ドゥスタイル」「古着屋ラッシュアウト」「マイダンス」といった古着を集積、韓国コスメや「キラキラドンキ」を導入した。
変化に対応し存在感
みなとみらい駅さらには横浜駅周辺の商業施設との競合にさらされ続けてきたもとで、ストリートを模した内装を含め、「ワールドポーターズらしさを追求した」という。これらのフロアは第1期開業以降、19年度を超える売り上げになっている。
同施設は1~6階の総賃貸面積3万7700平方メートルに160店が揃う。99年の開業でみなとみらい地区の商業施設としては草分け的存在。今回の改装では観光地化が進むなどのエリアの変化に対応して存在感を高める構えだ。