オンワード樫山の「J・プレス」メンズは、14年春夏から本体(ブルーレーベル)でカジュアル強化と新しい定番作りを進める。カジュアル強化ではニットアイテムを年間提案するとともに、カジュアルラインのレッドレーベルのポジション再構築を目指す。昨年から継続してドレスを中心に質の向上と付加価値を高める。
ニット軸のカジュアルスタイルを4月から大々的に仕掛ける。日本製リネンの鹿の子編みによる薄手の羽織り物「アンカージャケット」(12色)を出す。冬のイメージの強いニットを通年販売することで春夏は2倍の売り上げを見込む。併せてリネンのシャツをはじめ、新フィットの米国製ボタンダウンシャツやカラーチノパン、協業のビーチサンダルなど、新たな“ゆるトラスタイル”を表現する。
新定番ではトラッドブランドらしく、カラー、天然素材、ベーシック、ワンポイント、買い足ししやすいなどがキーワードとなる。綿・麻のケーブル編みセーターは数千枚単位で用意する。ボタンダウン襟でオックスフォードの半袖プルオーバーは洗いをかけ、ロゴ刺繍が入る。ロゴ入りの綿100%ポロシャツも量を構える予定だ。
カジュアルラインのレッドレーベルは立ち上げから数年経ち、提案するシーンやマインドを絞り込む。スポーツとアウトドアを切り口に再編する。春夏の前半戦は自転車、後半戦にサーフとゴルフをテーマにする。
ドレスアイテムは3月まで一格上(7万~8万円台)のスーツを拡大する。生地は「ドーメル」のほか、ニッケの「キューバビーチ」など60年代にヒットした素材の復刻版を出す。浜松製ポプリンのシャツを合わせたスリーピースでクラシックなマジソンスタイルを表現する。