ショップ・ダダ、個性と着心地に支持

2015/06/24 17:49 更新


 レディス専門店、三鈴の「ショップ・ダダ」が、40~50代女性の支持を増やしている。現場の声を企画に反映し、個性のあるデザインの中にも上質感や着心地の良さを実現した結果、3~5月は既存店売上高が前年同期比10%増となった。

 昨年は新規客をとろうと低価格品を増やしたが、方針を改めて商品の上質さを追求した結果、単価を上げ客単価も伸びた。購買層の40~50代女性は、どこの店で買えばいいか分からない、若い子向けは見た目は良いがサイズ感や着心地が合わない、といった悩みを抱えており、企画のポイントは天然素材や軽さ、肌触りの良さだ。品揃えの軸となるパンツは、ストレッチ性やウエストフリーなど着心地を重視し、リピーターにつながっている。昨年から店長を通じて顧客のニーズを吸い上げ、ほしい商品がもれなく店頭に並ぶよう商品企画に生かしたことも、改善につながった。

 15~16年秋冬物では、ワークウエアからイメージしたグリーン系のカラーを中心に、個性あるデザインをリラックス感のあるシルエットに落とし込んだ。定番的なドットを使ったニードルパンチのニットや、すっきりした見た目だが軽くて動きやすいダウンジャケット(4万5000円)など。強みのパンツ(1万2000円中心)は、ガウチョやテーパードなどさまざまな形を作った。商品構成はオリジナルが約60%で、仕入れ商品もある。

 現在の店舗数は9。不採算店の整理も済み、今後は出店を増やしたい考えだ。



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