ジェンナ(東京、電話042・401・3844)は、昨年から輸入販売を始めた仏バッグ「ヴィモーダ」の卸先を広げている。トレンドを反映したデザインで、中心価格は1万円台半ば~1万円台後半。「シーズンごとに買い足すことができるモードなバッグ」として30代を中心に大人の女性から人気を得ている。
ヴィモーダは99年に仏パリでスタート。OEM(相手先ブランドによる生産)を中心としていたバッグメーカーが、オリジナルブランドとして立ち上げた。
コンセプトは「日常生活にモードを」。モードなデザインを特徴とし、合皮の素材調達から生産までを中国で行い価格を抑えている。フランスではプランタンなどで販売するほか、北欧にも販路を広げている。
商品は日常的な使い勝手の良さを重視。トートバッグには便利なバッグインバッグを付けているほか、ツーウエーやスリーウエーも多い。トートバッグはPCや書類など荷物がたっぷり入るサイズとなっており、通勤用やマザーバッグとしてのニーズも高いという。中でも、上下で色を切り替えて、色の境目に飾りのファスナーと大ぶりのタッセルを付けたトートバッグ(1万5000~1万6800円)がアイコンとなっており、
発売以来ロングセラーとなっている。
将来は直営店の開設も視野に入れるが「当面は卸に注力したい」(伊佐治真美社長)とし、このほど開かれたJFWインターナショナル・ファッション・フェア(JFW-IFF)に出展するなど販路の新規開拓を進める。現在、セレクトショップへの卸に加えて、自社のECサイトでも販売している。
(2014/02/07付繊研新聞)