20~21年秋冬ロングブーツ シルエットと柔らかさが進化

2020/02/19 06:28 更新有料会員限定


 20~21年秋冬のレディスシューズ市場は、ロングブーツが注目されている。商談が活発で売れているブーツは、数年前とは製品特性が違う。履き心地が良く、シルエットも今風のリラックス感があって、大人の女性の気持ちをつかみそうだ。

(須田渉美)

 新しい特徴の一つは、筒の柔らかさと軽さ。手袋に使われるシープスキンを使っていたり、革に薄手の生地を裏張りしたりと、履いた瞬間に優しく、ルーズソックスのようにクシュッとしたシルエットが出るものもある。

 もう一つは、足首にゆとりを持たせたパターンで、1日中、足首を楽に動かせること。足首のラインを強調したかつてのモデルは、足のむくみできつさを感じるし、時代遅れ感が出てしまう。リラックスしたエレガンスを感じさせて、暖かで楽。その履き心地を実感すると、「ちょっと高いけど欲しい」と思えるものとなっている。 

 欧州ブランドは早くからその商品開発に取り組んでいて、19~20年秋冬はイタリア製の「ペリーコ」(輸入卸はアマン)が、セレクトショップ向けでロングブーツの受注を伸ばした。ただ、数は抑え気味にしたので足りなかったという。今シーズンは、プレ展からバイヤーの引き合いがあり、現時点で昨年の倍以上の受注が入っている。売れ筋は、シープスキンのニーハイ(9万円)。クシュクシュと下げて履くことができ、膝にかかるぐらいの丈が今っぽい。また、ヒールが高くても履き心地は安定するので、受注のほとんどが8センチヒールといった傾向もある。

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