ウンディッチ・ノーベの新規ブランドとしては十数年ぶりとなる「マニュレーヴ」を昨年、本格的にスタートしました。アラウンドサーティー世代をターゲットに、モード系のエレガンスやスポーツテイストを軸にしながら、リゾートやリラックスなどその時々のシーズン性、メッセージ性を加味したミックススタイルを提案します。カジュアルに合わせられ、ドレッシーにもなれる、20代後半の女性からもあこがれを持ってもらえるブランドを目指しています。
当社は高いクオリティーを追求しています。マニュレーヴでも会社全体のグレード感との一致を強く意識しています。ただ次世代キャリアに対応した価格設定も重要であり、一番難しい課題ですが、縫製工場との協力体制など少しずつ対応策が見えてきたところです。
昨年11月に初の展示会を福岡で開催し、1月のJFWインターナショナル・ファッション・フェア(JFW‐IFF)にも出展しました。営業戦略を練っている段階ですが、今は合同展への出展などバイヤーの目に触れる機会を増やすことに力を入れています。展示会では専門店のウインドーやVPを意識し、バイヤーがワクワクする見せ方を心掛けています。また商談ではデザイナーの思いや「この商品は何のために作ったのか」など企画の意図を伝えることを徹底し、合わせてコーディネート提案も積極的にしています。
売り上げ予測などを話せる段階ではありませんが、専門店からの問い合わせは増えており、マニュレーヴの考え方は着実に広がっていると感じています。当社既存ブランドのノウハウやブランディングの方法も学びながら物作り・伝え方・見せ方に磨きをかけ、次世代キャリアの市場開拓を推進する考えです。
(繊研新聞 2015/02/18付)