三愛グループの下着事業と水着事業を譲り受け、ワコール100%出資の子会社として4月1日に営業を開始したAi(アイ、馬杉淳一社長)は12日、事業方針を発表した。新規販路や顧客の拡大、水着と下着の併売店の出店拡大などにより、16年3月期は売上高59億円(水着43億円、下着16億円)、営業利益5500万円、21年3月期には売上高80億円、営業利益6億5000万円を計画する。15年3月期の水着と下着事業の売上高は54億6900万円。
馬杉社長は同社の強みとして、「(水着・下着とも)オリジナル企画と仕入れによる幅広い商品構成、ヤングからの高い支持、シェア1位のファッション水着は、夏季限定店の高効率運営、イメージガールを活用したPR力」などを挙げる一方、百貨店向けの営業力やキャリア以上の客層へのアプローチ、季節運営店が多いことによる人材確保などに課題があるとみる。
売り上げ拡大に向け、ワコールのインナーの販売網や顧客基盤を活用した百貨店など新規販路への出店、キャリア・ミセスに向け水着やリゾートウエアの開発を強める。ワコールのブランドを活用した商品開発も行い、将来的にはワコールの生産拠点の活用も検討する。
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60年の歴史を振り返る――三愛水着の展覧会開く
東京・南青山のスパイラル1階では、三愛の60年間の水着の歴史を振り返る展覧会「楽園のステージ」が17日まで開かれている。一般公開に先んじて12日、三愛水着イメージガールの朝比奈彩さん、東レキャンペーンガールの宮沢セイラさん、旭化成グループキャンペーンモデルの山下永夏さん、日本スイムスーツ協会(JSA)キャンペーンガールの横町ももこさんが三愛水着を着て登場し、メディア向けのフォトセッションやショーが行われた。