綿花や葦(ヨシ、アシ)など、日本古来の繊維関連の資源を活用した開発商品による地域活性化の動きが広がってきた。SDGs(持続可能な開発目標)の流れや、コロナ禍を機に地域産品や地元の絆を見直そうとする思い、大量生産ではない個性的な商品へのニーズなどが、こうした流れを後押ししている。
(山田太志)
淀川水系に広がる鵜殿(うどの)の葦原。葦はイネ科の多年草で古くから、すだれや雅楽の篳篥(ひちりき)などに活用されてきた。水質浄化や多様な動植物の生態系維持に貢献するが、近年は輸入すだれなどに押され、素材としての活用や葦原の保全活動が難しくなっている。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!