関心高まる抗ウイルス加工素材 衣料用途にも引き合い

2020/06/02 06:28 更新有料会員限定


 新型コロナウイルスの影響で、抗ウイルス加工素材への関心が高まっている。各社の加工は新型コロナウイルスへの効果は確認されていないが、インフルエンザウイルスやネコカリシウイルスなどで効果を確認したものが多く、主に繊維上に付着したウイルスの感染力を低下させる作用を持っている。こうした加工は病気の治療や予防を目的とするものではないが、少なくとも衣服など繊維を媒介にしてウイルスを広げない、家庭に持ち込ませないことに貢献すると見られ、マスクだけでなく子供服など衣料品用途の引き合いも強まっている。

 先般、新型コロナへの効果が期待できると発表したのは、シキボウの抗ウイルス加工素材「フルテクト」だ。繊維上に付着したウイルスのエンベロープに変化を生じさせ、ウイルスの感染力を失わせるもので、洗濯50回後も効果を持つ。

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