アパレル副資材やテキスタイルのBtoB(企業間取引)サイト「アパレルエックス」。服飾副資材専門商社のオークラ商事が「アパレルの資材調達プロセスを変える」をテーマに運営している。今でこそBtoBのECサイトも多く見られるようになったが、同サイトは18年から先駆けて開始し、20年からは越境販売も行っている。
どこの国の副資材でも
「オンラインで世界中のアパレルメーカーや縫製工場が、どこの国の副資材でも調達できるサービスを構築する」ことを目指している。現在は約120社の1万2000アイテムを品揃え。アイテムやメーカー、使用用途や素材などで探せる検索機能も豊富だ。
商品詳細ページでは「大半で動画を導入」し、商材のイメージが湧きやすい工夫も。納期や在庫、単価、注文した商品の状況などもウェブ上で一覧で確認できるなど、副資材調達にかかる時間短縮や省力化に貢献している。
登録法人は1万8000社を突破、そのうち3500社が海外企業だ。国内は上位はほとんどがアパレル企業だが、食品メーカーなど異業種からの注文もある。
海外は円安の追い風もあり国内と比べてロットや単価が高く、中国、韓国、台湾、欧米などから注文が入っている。〝日本ならでは〟のテキスタイルや加工のアイテムが売れ筋だ。
メッセージ機能追加
このほど新機能として「メッセージ」機能を追加した。これまでやりとりはメールベースだったが、よりカジュアルに送受信できるようにして顧客対応をクイックに行う狙いだ。
国内、海外ともに「まだまだ伸び代あり」とし、今後も取り扱い品番を増やし、「世界の副資材メーカーが集まる場にしたい」。新規開拓に力を入れ、インポート副資材や自社開発のアイテムなども充実させ、別注や受注生産にも対応していく考えだ。