「アルルナータ」寺西俊輔×牛首紬 目指すは日本発のラグジュアリー 良い技術→価値作る→職人守るの好循環を

2022/01/05 10:59 更新有料会員限定


「アルルナータ」の牛首紬とニットを組み合わせた大判ケープ

 日本の伝統産業の価値を高めたい--そんな思いを胸に活動するプロジェクト「アルルナータ」が注目されている。デザイナーは、「エルメス」「アニオナ」など海外のラグジュアリーブランドで経験を積んだ寺西俊輔。客が選んだきものの反物で服を受注生産している。反物と仕立て代の合計はコートで50万円弱。良い素材と良い技術を生かして値段に見合った価値を作り、好循環を生み出そうとしている。目指すは日本発のラグジュアリーブランド。日本の産地、特に呉服業界の縮小が進むなか、新たな可能性を提示している。

(青木規子)

イベントで予算超え

 アルルナータは現在、大島紬や結城紬といった紬織物やニット産地と取り組み、商品を作っている。特に、プロジェクト立ち上げのきっかけとなった石川の牛首紬との取り組みが柱の一つになっている。

アルルナータや牛首紬のきものを着て。左から寺西さん、西山産業開発の西山専務、アルルナータをともにデザインする陳千慈さん(21年12月に金沢で開いた展示会)

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事