《知・トレンド データを読み解く》15、16年も引き続き高い成長
アジア開発銀行が発表したアジアの経済成長見通しによると、15、16年の経済成長率はともに前年対比6.3%増と、14年と同様の高い伸びを維持しそうだ。このうち中国は15年が7.2%増、16年が7%増、インドが7.8%増、8.2%増。
国際的な原油価格の下落が、消費者物価の下落圧力になっており、インフレ率は14年の3.1%から2.6%に低下。消費が経済成長を押し上げている。物価上昇は原油価格が徐々に回復し、16年には3%程度になると予測する。
安い原油価格がアジアの途上国の成長を支えている。ただ、原油価格が急激に上昇に転じれば成長の足を引っ張る要因になるため、各国とも慎重な経済政策が必要になると指摘している。
■アジア開発銀行 アジア・太平洋地域の経済成長と経済協力、開発途上加盟国の経済発展に貢献することを目的に設立された国際開発金融機関。本部はフィリピン・マニラ。