体温に着目した商品開発を行うバイオデータバンク(東京)は、熱中症の予防を目的としたバンド型ウェアラブルデバイス「カナリア」のユーザーを増やしている。誰でも使いやすい簡素な仕様と低価格が特徴。猛暑のなか、暑熱環境で作業に従事しなければならない建設、製造業の間で導入が広がり、発売から4年目で導入企業数2000社、累計販売台数40万台となった。
(小堀真嗣)
同社は18年に創業。体温に関する商品や各種センサーを利用したソリューションの開発・販売をしている。カナリアは手首に巻いて表面温度と外気温から深部体温の上昇を推測し、熱中症リスクの高い状態を検知して音と光で着用者に知らせる仕組み。