米を原料とする「ライスレジン」が、バイオマスプラスチックの新しい選択肢として注目を集めている。ライスレジンを開発したバイオマスレジンホールディングス(HD)は技術の実用化を加速するため、国内外で生産能力の増強とともに需要開拓に本腰を入れ始めた。
(小堀真嗣)
ライスレジンは、食用に適さない古米、米菓メーカーで発生する破砕米など、飼料にも使われずに廃棄されてしまう国産米をアップサイクルして作るバイオマスプラスチック材料だ。同社によると、「樹脂の特性は石油由来のプラスチックとほぼ同等」で、樹脂化には「最大70%まで米を混ぜることが可能」という。これにより、「石油由来のプラスチックの含有量を大幅に下げられる」と強調する。