私が自社の経営指標で最重要視しているのは、売り上げ伸長率や利益率などの経営数値の指標でなく、各社員の「志事(しごと)のだいご味」という指標です。一人ひとりがどこに志事のだいご味を感じているのか。それぞれ異なると思いますが、自分なりのだいご味があればそれでOKです。
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では経営者という立場である自分の「経営のだいご味」は何か?それはつまり「経営の喜び」です。
私の経営の喜びは三つ。一つは、「自事業の社会的な影響力」が少しずつ大きくなっていくこと。社会、生活においてのお役立ちの場面が広がっていくことに喜びを感じます。
二つ目は、構成メンバー全員が一丸となって自社の夢やビジョン、目標に向けて夢中になっている姿を感じることです。団体競技スポーツと同じかもしれません。
三つ目は、社員のみなさんが幸せになっていくこと。幸せの価値観や意味合いは一人ひとり異なると思いますが、私たちの事業に真剣に取り組み、貢献していった結果、自らも幸せな人生を築いていく。そのことへの喜びです。
社員それぞれの「志事のだいご味」と、経営者としての「経営の喜び」が奇麗にかみ合った時に「素敵なサウンド」を奏でられる。それを信じて双方の「人生のだいご味」を創って参ります。
(生活の木代表取締役社長CEO 重永忠)
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「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。