アンティローザ(東京)が運営するメンズ主力のカジュアルウェアブランド「キャスパージョン」は、店舗販売員によるデジタル発信を強化している。主要販路はゾゾタウンだが、商品をよく知る販売員のコーディネート投稿やユーチューブでの語りは、顧客の信頼度が高い。ECと店舗両方で売り上げ拡大に貢献している。動画編集などのスキルが身につき、キャリアパスの多様化などの効果もある。
(高塩夏彦)
キャスパージョンはモードテイストが得意で、価格はトップで約5000~6000円だ。トレンドを取り入れた手ごろな服で、10代後半~20代前半に人気がある。売り上げの大半はゾゾタウンだが、東京・渋谷の路面、新宿ルミネエスト、HEPファイブ(大阪)に直営店を構えている。
きっかけはコロナ休業
販売員による発信を強めたのは20年ごろ。きっかけは、新型コロナの感染拡大による店舗の休業だ。ディレクターの右田拓也さんは「ただ店を閉めるよりも、販売員のスキルアップの時間に充てることにした」と振り返る。
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