国内で靴を企画・生産するショセの「トラベルシューズ・バイ・ショセ」が売れている。防水加工した牛革「ビブラム」に依頼したオリジナルソールを使う機能シューズだ。16年秋からスタートし、専用の布バッグに入れて専用ボックスで販売する形でライフスタイルショップなど幅広い業態を開拓し、卸し先は60社を超える。追加受注も多く、1シーズン合計4000~5000足が売れている。
人気の要因は、内羽根のレースアップやメリージェーンなど革靴らしいきちんとした印象ながら、スニーカー感覚の柔らかな履き心地を両立していること。グリップ力の高いビブラムソールに加えて、歩いた時の衝撃を軽減する低反発ウレタンのインソールを採用している。旅先などで長時間歩いても疲れにくく、ちょっとした雨なら問題ない。1万9000~2万3000円。
国内工場と長く取り組む前田洋一社長の経験が生かされ、スマートなシルエットで丁寧に表現されたディテールが大人の女性に受けている。ECで1日300足が完売したケースもあったという。
サイドゴアのスリッポンやショートブーツ、ヒール付きのメリージェーンなど、レディス7モデルとメンズ3モデルがあり、来秋の新作はバレエシューズと外羽根のレースアップシューズ。色はモノトーンのほか、新色でダークブラウンが加わる。