クリスマスにVRで買い物を 小売り各社が仮想店舗強化

2021/11/26 06:29 更新


三越伊勢丹「レヴワールズ」

 クリスマスに向け、バーチャルに買い物が楽しめるサービスを工夫する小売店が増えている。〝密〟を避けたい時勢が続くなか、来店せずに購入を促す効果が期待できる取り組みだ。

 三越伊勢丹が始めたのは、スマートフォン向けアプリ「レヴワールズ」。新宿東口の街の一部や伊勢丹新宿本店を再現した仮想都市に、24時間いつでもアクセスできるVR(仮想現実)を活用した。ホワイトクリスマスが楽しめるコンテンツを12月25日まで提供している。実店舗やオンラインストアで開催中のキャンペーン「メリー・フューチャー」と連動し、バーチャル空間で伊勢丹新宿本店と同じ高さの雪だるまや宙を舞うサンタクロースが出現、お薦めのクリスマスギフトが集まる店も登場する。気に入ればオンラインストアに移って購入可能。期間限定の着せ替えアイテムでサンタクロースやトナカイの衣装を着て買い物も体験できる。

 ゼブラジャパンの「フライングタイガーコペンハーゲン」もスマホやパソコンなどから、クリスマス商品が並ぶ店を疑似体験できるオンラインコンテンツ「クリスマス・バーチャルストアツアー」を公開している。今年3月に「バーチャルストアツアー」を制作し、「事前のお買い物シミュレーションに役立つ」「最新の店舗でやってほしい」などの声が多数寄せられたためクリスマスに向けてバージョンアップを準備してきた。クリスマスのデコレーション商品を揃えた二子玉川店をモデル店舗とした仮想店舗に入れる。店内では雪やハート、デンマーク10クローネ硬貨、「Mr.T」(ミスターティー=ブランドのキャラクター)も降らせられる。北欧のクリスマスの妖精ニッセに扮した店舗スタッフが買い物をサポートする。宝探しのように商品を探す楽しさを味わえる。オンラインストアへの動線もあり、店舗のない地域に住む人にとっても利用しやすいデジタル体験企画になっている。

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