クレヨン(大阪市)は今秋、レディスカジュアルブランド「&(アンド)エルシー」をスタートする。ボーイッシュなストリートテイストのカジュアル服で、ゆったりしたサイズのため男性が着られる商品も多い。26日にラフォーレ原宿に直営1号店をオープンするほか、主力ブランド「ロイスクレヨン」の一部店舗などでも販売する。
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&エルシーは、プリント柄のつなぎ、MA-1タイプのブルゾン、コーチジャケットなど、メンズのカジュアルアイテムを女の子っぽく落とし込んだ。猫のモチーフも多く、アメコミ風のオリジナルの猫プリントのブルゾンやパンツなどを作った。オーガンディやレース、ラッフルなどフェミニンな素材やディテールも取り入れながら、カジュアルに着こなす。
メンズのMサイズに近く、女性が着ればオーバーサイズぎみになり、男性が着ても自然。ディレクターを務める田中大資社長は、「元々カジュアル服が好きで、自分が着られる物が欲しいというのがきっかけの一つ」と話す。最近は、メンズ、レディスの枠にとらわれず自由に服を選ぶ消費者も増えている。
価格はロイスクレヨンより低めに設定し、デザイン面でも20~30代前半など若い客層へ広げる。中心価格はブラウス1万円台前半、Tシャツ5000円台、ボトム1万円台前半~半ばなど。
ロイスクレヨンは改めてクラシカルできれいめの商品を中心にし、カジュアルテイストは&エルシーに集約する。
ラフォーレに続き、9月には大阪のヌー茶屋町にある既存店を&エルシーに業態転換する。店頭にはメンズのスタイリングボディーも置き、男性客も入店しやすくする。