「ディウカ」(田中崇順、松本志行)は17年春夏から、よりターゲットの顔が見えるブランドへと刷新を進めている。持ち味とするカットやパターンのテクニックは生かしつつ、女性らしい色合いや柔らかな素材を取り入れ、着用シーンがしっかりと想定できるアイテムを拡大。その結果、リアリティーがぐっと高まり、17年春夏は消化率が向上したという。18年春夏も女性の「着たい」を刺激するアイテムを揃えた。
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17年春夏で1番人気だったのは、袖にボリュームを持たせたクリスプなブラウス。袖口を捻りこむような凝ったパターンになっていて、ボリューム袖がトレンドとなる中でも他にはないデザインでヒットした。
18年春夏も、レーヨン混ブルーデニムを使ったアシンメトリーなタイトスカートとドレープトップのセットアップなど、個性は主張しつつ、オフィスなどにも着て行けるアイテムを企画している。シャツを解体してパターンを研究したというラップスカートやブラウスのシリーズは、いつも以上にキャッチーだ。
現在、国内はヴィアバスストップ、地方個店など約45店、海外は米のHロレンツォ、カナダTNTなど約15店と取り引きがある。5月に伊勢丹新宿本店4階で初の催事を開催、今秋も同店での催事を予定している。