DSM×ダイヤモンド・ファウンドリー 合成ダイヤで協業

2019/03/11 06:27 更新


 「ドーバーストリートマーケット」は、米国発の合成ダイヤモンドメーカー「ダイヤモンド・ファウンドリー」との協業ファインジュエリーを公開した。ダイヤモンド・ファウンドリーは人工培養のダイヤモンドでサステイナブル(持続可能)なトレードを目指している。このプロジェクトには、フェンディ家出身の「デルフィナ・デレトレズ」やファッショニスタから支持される「ソフィー・ビル・ブラーエ」など、世界から6人の個性派ジュエリーデザイナーが参加。日本の「ハム」はジュエリーのボディーだけでなくケースにもリサイクルメタルを使う。デザインを通して、メタルの多くがサステイナブルであることを主張している。

 2.5カラットの大ぶりのものまで、大小様々な合成ダイヤを使っているが、その成分は天然と全く変わらない。ベルギーから呼び寄せた職人が薄くスライスした天然原石を種に、熱やガスなど自然がダイヤを形成する環境を人工的に作り出し培養する。期間は3~4週間で、一律のクオリティーを保つダイヤモンドが完成する。石自体の価格は天然物より3割ほど安い。一つひとつにシリアルナンバーが入っており、トレーサビリティー(履歴管理)も明確になっている。

 このプロジェクトのためにアーティスト、カテリーナ・ジェブがキャンペーンを撮影。コレクションは4月のロサンゼルスを皮切りに、ニューヨーク、ロンドン、ギンザそしてシンガポールのドーバーストリートマーケットに巡回する予定だ。

(ライター・益井祐)

ハム


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