メード・イン・ジャパンが注目されて久しいが、国内工場の厳しい状況が根本的に変わったわけではない。それでも「高い技術を持つ日本の物作りを残したい」との思いから、未来を担う若者に工場の魅力を感じてもらう学生限定イベントが開かれた。日本の工場発ブランド「ファクトリエ」をネット販売するライフスタイルアクセントによる「学生のための工場サミット」だ。このほど、東京・銀座の自社ショールームで開き、延べ100人近い学生が来場、物作りにかかわる人たちの話に熱心に耳を傾けた。
ライフスタイルアクセントの山田敏夫社長は、ファクトリエを立ち上げてから3年で国内の400工場を巡った。約30工場と提携してファクトリーブランドを開発するなど現場主義を貫く。今回のイベントでは、工場に触れる機会が少ない学生に身近な存在であることを理解してもらい、「参加者の中から工場で働くことに魅力を感じてくれる人が出てくれるのが理想」と話す。