ファッション販売職の社会的地位向上および女性のさらなる社会進出を促す目的で、「ファッション販売員協会」が立ち上がる。国内外のアパレルや百貨店、人材派遣業界の有志からなる発起人委員会がこのほど結成され、一般社団法人の申請を経て、来年4月を目標に設立される模様だ。
発起人メンバーは、エルメス・ジャポンの有賀昌男社長やシャネルのリシャール・コラス社長、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長、高島屋の木本茂社長、オンワードホールディングスの廣内武会長など大手企業のトップが名を連ねる。
消費者ニーズが高度化するなかで、販売職の重要性が高まる一方、そのイメージや専門スキルの汎用性においては課題が少なくないため、販売職の社会的地位の向上と女性のキャリア支援を強める目的で、業界内の複数の団体を横断した協会を設立することになった。今後はブランドの出店先である商業施設にも加盟を呼びかけるという。
具体的な事業としては、①販売職の魅力のPR②専門スキル向上のためセミナーの開催③エキスパートへの認定資格制度の創設――などとしている。