22年度ファッションEC市場 店頭への回帰で成長鈍化 EC比率は初めて20%超す

2023/09/22 08:00 更新会員限定


 繊研新聞社が推定したファッション商品の22年度消費者向けEC市場規模は約1兆7800億円、EC比率(国内ファッション市場に占めるネット販売比率)は20.2%になった。伸びは鈍化しているが、初めて20%台に乗った。推定値はネット販売アンケートのほか、22年度の専門店業績アンケートとアパレル業績アンケートのEC売上高に回答のあった107社(EC売上高1000万円以上)をベースに割り出した。

【関連記事】《データで見るEC動向》EC売上高7.6%増と伸び鈍化 OMOが好調維持のカギ

伸び小さい成熟企業

 回答のあったECモール販売の重複分や未回答の大手モール・企業の推計売り上げを足し引きし、22年度ファッションEC市場を1兆7800億円と推定した。伸び率は21年度推計値1兆6600億円と比べ7.4%増。調査を始めた15年度以来初めて一ケタ台へと鈍化した。店頭に人が戻ったほか、コロナ下でEC市場がレッドオーシャン化し、EC事業がある程度成熟した企業では伸び幅が小さくなったことが背景にあると見られる。

関連キーワード会員限定デジタルニュースピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事