プレス・物流加工のファンズユニットを中心にプリント加工やサンプル縫製などの子会社・関係会社群で構成しているファンズユニットグループは、同社を中心とした岐阜の物作り受け皿NAPSと併せて、在庫商品のリメイク事業をスタートしている。
過剰生産やプロパー消化率の低下によって拡大したアパレル業界の流通在庫に対して、リメイクによって付加価値を上げた商品を再販ルートに乗せて商品消化を図り、「ムダな作り込みや在庫増を避ける」とサステイナブル性を訴えている。
中国やASEAN(東南アジア諸国連合)での物作りが中心となっている商社などから大量生産品の再生、直貿の在庫を抱えやすいSPA(製造小売業)などからの引き合いが増えている。
また、非アパレル分野として、コーヒー豆の輸入後の廃棄麻袋を活用したアウター商品への再生など、新たな事業分野も生み出している。
同グループでは、「中間価格帯の商品が苦戦する中で、このゾーンのもう一段の付加価値化で商戦を活性化できる」と強調している。
(繊研新聞本紙19年12月4日付)