【ファッションとサステイナビリティー】ヤギ エシカルな生地広げる

2019/12/08 00:00 更新


 ヤギは、エシカル(倫理的)な取り組みを「ヤギシカル」と名付け、グループを含めた全社で進める。20年春夏向けからエシカルな生地コレクション「フォレシカ」を立ち上げた。第1弾はレンチングと協業する「エコヴェロ×プレミアムオーガニックコットン」。2素材で24色在庫し、「製品映えする」と好評だ。

 「エコありきでは広がらない」とファッション性の高い生地を従来と同等価格で提案することが重要とみる。生地ベースでは単価は上がるが、量をまとめて生産、輸送するなど〝商社機能〟で価格を抑え、広げる戦略だ。フォレシカは20~21年秋冬向けで第2弾「エシカルフリース」を開発した。廃ペットボトルを使った再生ポリエステル糸100%タイプとレンチングの「エコヴェロ」との複合タイプの2種類あり、今後ボアやファータイプも作る予定。第3弾も仕込んでいる。オーガニック綿100%の「きれいめオーガニック」。インドのオーガニック綿を使い、グループの山弥織物と協業して強撚タイプの糸、生地を開発し年内完成を目指す。ヤギはインドの綿農家を支援するピース・バイ・ピース(PBP)コットンに会員企業として参画。従来の活動に加え、第3弾の取り組みでも糸の販売に応じた額を寄付する。

エシカルな生地コレクション「フォレシカ」の第2弾は「エシカルフリース」

(繊研新聞本紙19年12月4日付)

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