子供服のフィセル 6重織りガーゼの「ふくふく」拡大

2018/04/04 10:58 更新


 子供服・ベビー用品製造卸・小売りのフィセルは18年秋冬、6重織りガーゼを使った「ふくふく」シリーズを拡大する。同社のベビーブランドでの使用を増やすとともに、オリジナル商品も揃えた。三河産地の企業と共同開発した独自素材として商標登録を申請しており、認知活動に力を入れていく。

 ふくふくは、愛知県蒲郡市を拠点にする同社が、地元の織物メーカーと協業して作る6重織りガーゼとその商品。空気を含んだ多重構造のガーゼへと改良を重ね、05年にガーゼケットを商品化。以降、スリーパーなど様々なベビー用品を揃え、主力商品として育ててきた。赤ちゃんに適した、ふっくらと柔らかい肌触りが特徴だ。風合いや品質を維持するため、生地の生産量は1時間に2.5メートルにとどまる。

 他社も6重織りガーゼを使った商品を出しているが、ふくふくは糸の番手や密度の異なる6層で独自性を出す。風合いや品質を消費者に理解してもらうため、オリジナルブランドとして差別化していく。新たにロゴも制作した。

 ふくふくオリジナル商品は、手描き風の連続柄をジャカードで表現しており、チョッキ、スタイの2枚セット、スリーパーなどを扱う。大人向けのはんてんも揃えた。2600~9000円。

 また、「ディモワ」「ホッペッタ」など他のブランドでも、ふくふくガーゼに独自の柄を配した商品を企画している。

ふくふくオリジナルのモチーフも企画した
ディモアなどベビーウェアでチョッキのバリエーションを充実させた



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