ジーフット 50店出店で900店へ

2016/04/26 08:15 更新


 ジーフットは今期、出店、売り場改革、価格戦略などで売り上げ増を目指すとともに、オリジナル商品の充実などで収益性を高める。前期は微増収微増益にとどまったが、今期は営業収益1075億円(3・4%増)、営業利益60億円(8・8%増)を計画している。

 今期の出店計画は50店。前期はイオン九州に出たグリーンボックス35店があり76店だった。同業態はイオングループ既存店への配置がほぼ完了したことから今期出店は6店の見通し。

 主力のアスビー、同ファム、同キッズの出店を継続、さらに新業態として「スケッチャーズ」を10店見込んでいる。同社初のFC業態で、3月イオンモール堺鉄砲町を皮切りに店舗網を整える。これにより前期末の869店から900店到達を計画する。

 売り場の改革では40店の活性化を進めるとともに、GMS(総合小売業)内に入ることの多いグリーンボックス店内でカテゴリーごとのコーナー化を進める。キッズ中心の「クツラ」は、前期のイオン倉敷店での成果も踏まえ子供関連売り場に配置することも想定、70にする計画。もう一つは日本製とイタリア製の紳士靴を2万5000円前後で揃える「匠」コーナー。57店に配置する予定だ。

 商品では、婦人靴や子供靴での優位性を維持しつつ、スポーツシューズで伸ばす構え。ウエルネスを意識した商品の強化で、スポーツシューズの構成比を2ポイント程度引き上げて31・1%にする。

 また、「客数の拡大が重点」(堀江泰文社長)としており、オープニングプライスゾーン(最低価格帯)の商品、大型フェアを充実する。前期、既存店売り上げが4・3%減となったのは客数減の影響が大きかったことから、客数増に力を注ぐ。

 この間、オリジナル商品を充実することで粗利益率を引き上げて収益性を高めてきたが、今期も継続する。オリジナル比率を1・7ポイント高めて39・0%とし、粗利益率は0・5ポイント改善して47・9%を見込む。

イオンモール堺鉄砲町に出た「スケッチャーズ」1号店


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