AI時代は不可避 “AI格差”の危険性(オープンファッション社長・上田徹)

2023/12/19 12:00 更新有料会員限定


オープンファッションの生成AI導入支援サービス「メゾンAI」で 生成したデザイン

 22年11月に「チャットGPT」が登場し、その性能の高さに世界中の人が衝撃を受けました。その後は急速に利用が広がり、世界中の企業が投資を加速させ、生成AI(人工知能)の開発競争が始まり、本格的に人がAIへ置き換わるのでは、と多くの人が思ったことでしょう。今、AIによって何が起きようとしているのかを紹介します。

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 生成AIは、画像を識別したり、需要予測を行う今までの識別・予測AIとは大きく異なり、文章や画像、映像などを作ることが出来ます。例えば、「ワンピースの縫製仕様書を作ってください」「ネットショップで販売するニットの商品説明文を作ってください」「アンケート結果を分析してください」など、まるで人に何かをお願いするように頼むと、AIが作業をしてくれます。英語圏では既に司法試験に合格する水準にまでその能力が到達しています。

AI人材不足も

 では、ファッション産業において生成AIはどのようなインパクトがあるのか。生成AIは与えられた業務を人間に代わって行えます。体が無いだけで、人間と同じように何かを作ることができ、企業内では材料開発や製品企画、デザイン、プロモーション動画や営業先への提案資料作り、消費者向けにはネットショップ上での販売やスタイリングもします。店頭ではデジタルサイネージを使えば、画面越しで販売員にもなれるのです。

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