百貨店のゆかた、今夏立ち上がり早め

2016/05/20 07:41 更新


 東京・銀座の百貨店でゆかた商戦が始まった。三越銀座店と松屋銀座本店は昨年より約2週間前倒しして販売し、売り上げはともに1億円超えを目指す。

 前倒ししたのは、ここ数年ゆかた商戦が好調なため。花火大会だけでなく女子会やデート、パーティーなど着用シーンが多様化し、40代が中心だった客層が20代の男女にも広がっているという。松屋の昨年の売上高は前年比14%増、メンズゆかたは27%増と伸ばした。インバウンド(訪日外国人)の関心も高く、三越は昨年の売上高の約1割が免税売上高だった。

 三越は「お茶パーティー」「音楽(ジャズ)鑑賞」「銀ブラ(銀座の街歩き)」の三つのシーンと合わせてゆかたを打ち出す。レディスでは伝統的な草花文様を洋風にアレンジするなど、ワンピースのようにカジュアルに着られるアイテムを増やした。メンズはゆかたにシャツや蝶ネクタイ、スニーカーなどを合わせるスタイリングを提案=写真。インバウンド向けには、おはしょりがない対丈で、簡単に着られるゆかたを昨年に続き拡大して販売する。

 松屋は、メンズゆかたを拡充する。女性とペアで着られるゆかたや、女性向けの定番柄の色を変えて男性用に置き換えた〝ジェンダーレスゆかた〟などを販売する。



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