女子力アップの夏!2017(宇佐美浩子)

2017/07/20 17:40 更新


2017夏真っ盛り!

初めて訪れた母校の新校舎内で目にしたSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校関連の展示物の数々に、時の流れを実感。と同時に、ワクワクする時代の気分を密かに共有した。

そこで束の間の大人の夏休み編とも称したい今回の「CINEMATIC JOURNEY」は、リケジョ的イントロからスタート✈

日本の若手女性科学者が、国内の教育・研究機関で研究開発を継続できるようにと、2005年に創設された「ロレアルーユネスコ女性科学者 日本奨励賞」。2017年度の受賞者が先日、7月5日に発表された。

中でも「日本特別賞」を受賞した、ロボットいきもの工房「TRYBOTS」代表の現役大学生、近藤那央さんが高校生の頃から取り組みだしたというペンギン型水中ロボット「もるペン!」(写真下)。そのペンギンの愛らしさと、彼女の将来性に満ちたロボットクリエイターとしての才能にココロ動かされたのは、審査員のみならず出席した私たちプレス関係者等も同様ではないだろうか。

そしてまた次世代の理系女子や若手エンジニアを支援すべく日本ロレアル主催により、8月に開催される日本初となる「ビューティーハッカソン」。その審査員の一人として近藤さんも参加されるとのことだ(7月31日まで応募受付中)。

いつの日にか、近藤さん作ロボットが映画の世界でも活躍するのではないかなぁと、一人勝手にイメージトリップしてしまった次第。


さて、前述の近藤さんと共に、今回受賞された4人の女性科学者ほか、さまざまな分野での活躍が目覚ましい「リケジョ」こと理系女子たちの講演会等に出席させていただく機会があるのだが、そんな女子たちが時折見せる爽やかな中にもエネルギッシュなスマイルラインには、しばしば目がひき付けられる。

そこで、口元の美に関してのスペシャリストこと、独自開発された日本初ホワイトニング機器(「WE Light クラスⅡ」)を使用した新メニュー『ハイパーホワイトニング』も注目のデンタルエステサロン「ホワイトエッセンス」にて、スマイルラインの爽やかさをより一層アップする歯の白さに関する興味深いコメントをいただいた。

‟心理学的に、白い歯というのは知性、清潔感、若さを印象付けるのです。
また2013年に、イギリスで行われた調査によれば、
『歯の白さは平均で5歳若く目に映り、就職の採用面接の合格率もアップする』
という結果が得られています”

なのだとか。思わず、鏡をのぞき込む私がそこにいた…


ちなみに、スマイルラインの美しさが印象的な俳優について、取材に協力して下さった、当銀座院院長の岡本真理子先生いわく☟

“長澤まさみさんの笑顔と歯が美しく、とても魅力的です。
歯並びはもちろん、お色もきれいですし、
また笑顔がとても素敵で、親近感があります。
そして言語の壁を乗り越え、海外でも活躍されていらっしゃるのも素晴らしいと思います”

かつて本コラムでも紹介した映画『海街diary』で観た長澤さんの存在、そして演技。また同作品で参加されたカンヌ国際映画祭で、ブルーのドレスをまとい、カメラ目線でほほ笑んだ際の白く爽やかなスマイルラインがなぜか鮮明に記憶している。


そんなわけで今回のCINEMATIC JOURNEYのテーマは「女子力アップの夏!2017」(女子力=イン&アウトの総合的魅力)

まずは夏の風物詩的企画として、東京国立近代美術館フィルムセンターで開催される「こども映画館」へ✈


デザイン:中西要介 イラスト:井上コトリ

◆こどもたちに、映画という偉大な文化芸術遺産の素晴らしさ、楽しさを知ってもらう。

◆優れた映画作品の観賞を通して、こどもたちの豊かな情操と高い映像理解能力を育む。

などを目的に、毎年、夏休みの期間に開催される「こども映画館」。

今年は2017年7月28日(金)、29日(土)、8月4日(金)、5日(土)の計4日の開催となる。(全プログラム、メールのみの事前申込制)

とりわけ8月4日、5日に開催の弁士による活弁&演奏付き無声映画の上映は、オトナの私も興味深い!だが当「こども映画館」は、こどもたちのためのイベント故、「成人はこどもの引率や付添の方のみ申込可」となっている。

なお、弁士を務める佐々木亜希子さんは、ニュース番組(TV)のアシスタント・キャスターを務めた後、2001年より弁士として各地で公演を行うほか、音声ガイドも手掛け、国内外で話題の『君の名は。』などDVD収録作品にも多数参加されているそう。

思わず、現在公開中の河瀬直美監督作『』に登場するヒロイン、映画の音声ガイドの仕事をする美佐子を思い出してしまった。

言うまでもないが、河瀬監督の女子力は2007年のカンヌ国際映画祭新人監督賞カメラ・ドール受賞にはじまり、同映画祭における数々の受賞歴に加え、日本人初の審査員、また15年には仏芸術文化勲章「シュヴァリエ」の叙勲ほか、「世界が認める」と言っても過言ではない。

子供とフランスのシネ・フェスの話題が登場したので、少しばかり寄り道をして、こどものためのフレンチ「フレグランス×ファッション」にまつわる話題を。


ファッション「クローディ ピエルロ」とフレグランス「アニック グタール」。

2つの異なるジャンルのブランドが掲げる共通の理念がある。

‟教育を通してより自由な世界をつくることができる”

そして誕生したチャリティプロジェクト。

それは1998年にアニック グタールが娘のカミーユのために創ったフレグランス「プチシェリー」を、クローディ ピエルロのアイコニックなモチーフ「フラワープリント」を限定リブボトルに取り入れ、両ブランドが愛するリボンで結び、初のビジュアルモデルを起用して、完成したのが上記だ。

その販売により得られる利益の50%を、慈善団体「ラ・シェーヌ・ド・レスポワール」が行っている教育支援活動

‟最も弱い立場にあるこどもたちが学校に通う機会や、職業訓練を受ける機会を提供”

に寄付されるという。なお限定ボトルがある限り有効なチャリティプロジェクトとなっているため、ご興味を抱かれた際は、要確認を。


というわけでCINEMATIC JOURNEY女子力アップの夏!2017

最終目的地となるのは、前述のような環境の中、たくましく生きる子供たちが登場する新作シネマ『ブランカとギター弾き』


本作ヒロイン、ブランカは路上生活を余儀なくされた孤児。

ある日、TVで目にした「女優が孤児を養子に迎える」ニュースから、「お母さんを買いたい!」という、子供ならではの突飛なアイデアに、真剣に取り組み始める。さまざまな試練と立ち向かう中、路上で出会う盲目のギター弾きピーターが見出したブランカの歌唱力。こうして始まる二人の音楽と冒険ともいうべきCINEMATIC JOURNEYは、果たしていかなるエンディングが待ち受けているのだろう…


スクリーンと向かい合い、感動にひたり、そして今一度、監督の名前を確認すると、やはり間違いなく「KOHKI HASEI」(長谷井宏紀)とある。日本人として初めてヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の全額出資を得た監督だそう。

ヒロイン役のサイデル・ガブテロは、YouTubeに自身の歌う動画をアップするほど、歌うことが大好きな女子。本作が演技初挑戦というのだが、堂々と演じ切り、世界でも評判を集め、現在は本国フィリピンでミュージカルに出演するなど、更なる活躍が期待されている。

そんな彼女が劇中で見せるボヘミアンなファッションは、常時身に着けていたクロスのネックレスも含め、監督自らショッピングに出かけてコーディネートしたとのこと。ちなみに、ピーターの衣装は全て監督の私物だそう。写真家としても活動する監督らしく、カラーコーディネートの妙を感じる。

さて、そのピーター(本名も同じ、街角のギター弾き)をはじめ、ヒロイン以外の出演者の多くは、路上でのキャスティングによるものだとか。ただピーターに関しては、監督とのコラボは本作が前作の短編を含め2作目となる。

熱い友情を育んだ2人だったのだが、残念なことに本作完成後間なくピーターは他界されたため、スクリーンに登場する自身の姿は、天上から新たな瞳をもって見つめているのではなかろうか☆


ブランカとギター弾き

7月29日シネスイッチ銀座他にて全国順次公開

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<ある夏の日に…>

「百聞は一見に如かず」が信条の私故、束の間の大人の夏休み的ひと時(約1時間+α)を、「女子力アップの夏!2017」として、前述の「ハイパーホワイトニング」にチャレンジしてみた。ビフォー/アフターの鏡の向こうには、スマイルラインに爽やかさアップの歯が…  


※本人ではなく、イメージ画像☺




うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中



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