ユナイテッドアローズは新プロジェクト「UACG」をスタートする。アニメ、漫画、ゲームなどをモチーフにしたアイテムを企画、販売する。第1弾は漫画家・イラストレーターの江口寿史氏と協業したTシャツだ。
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アニメや漫画、ゲームの世界で名作とされる作品をモチーフに、アート感覚で楽しめ、時間の経過とともにビンテージアイテムになるTシャツを小ロットで販売する。7月26日から販売する第1弾のTシャツは、90年代公開のアニメ映画をベースに、江口氏が新たに一部描き足したイラストを使用した。シルクスクリーンプリントで2種(税込み8800円と1万1000円)、インクジェットプリントで陰影や表情を精密に表現したブリスターパック入りで99点限定(1万5400円)のTシャツがある。

「ビューティー&ユース」の吉祥寺店とエイチ・ビューティー&ユース、自社ECで売る。作品にゆかりのある立地など親和性のある店舗に販路を絞り、ファッションだけでなく、アニメや漫画、ゲームも好きなMZ世代の顧客獲得を目指す。第2弾は望月峯太郎氏の漫画『ドラゴンヘッド』。
ファッションと漫画の熱を融合させたい
UACGの本山ディレクターに聞く
ディレクターの本山綺良莉さんは現在27歳。学生時代にファッションに興味を持ちユナイテッドアローズに就職したが、幼少期に知った漫画やアニメが今も大好きだという。

好きなアニメや漫画のグッズの出来や品質があまり良くないのが残念で、もっと作り手の熱量が伝わるモノを作りたかった。素材の良さとプリントの技術にこだわって丁寧に小ロットで作るTシャツを、本当に好きな人が買って大切にしてくれたら、作品の価値を後世に伝えることにもつながる。そう考えて企画書を書き、思いを伝えたのがこのプロジェクトのきっかけ。
自分たちの世代はたくさんの情報があふれる中で、好きなものを選び、楽しんでいる。アニメもファッションもマニアックに突き詰める方が格好良い。それが現代のオタクだと思う。UACGでファッションも漫画も、両方が好きな人の熱量を融合させるきっかけを作りたい。