オンワード樫山は「五大陸」の16~17年秋冬物で、主力のスーツに加え、雑貨・小物などを拡大し、従来以上に日本製の訴求を強める。春から始めた新たオーダースーツの提案も充実する。リブランディングから3年間、順調に推移し、上質なスーツなどメンズドレスに特化してブランドのポジションを確立した。今後はアイテムを広げ、トータルのファッション提案に力を入れる。
その代表的なアイテムがネクタイ。西陣織による日本製の訴求が支持され、かつての2倍の売り上げ規模に成長した。秋冬は240色を提案するモデル店もある。歌舞伎と協業した和柄のシリーズも揃える。英国やイタリアの生地による一格上のシリーズでパープルも打ち出す。
雑貨・洋品は日本製が軸で、バッグや革小物、革靴に加え、スニーカーも出す。ハンカチやソックス、ハットなども増やす。売り上げ堅調なドレスシャツでは白で襟型や素材のバリエーションを広げる。ニットでも一部日本製を揃える。
