東日本大震災3年 平常態勢で備える

2014/03/13 13:18 更新



備えは通常業務から

セブン&アイ・ホールディングス 成田庄二さんに聞く

セブン&アイ・ホールディングス総務部グループ渉外シニアオフィサー 成田庄二さん
セブン&アイ・ホールディングス総務部グループ渉外シニアオフィサー 成田庄二さん


 自然災害だけでなく、日常でも何らかのアクシデントはあるものだから、通常業務の中で対策を立てておくべきだと考える。

 例えば先日の記録的大雪では、セブン&アイ・ホールディングスとして延べ17回、ヘリコプターを飛ばして山梨県などのグループ店舗へ物資を緊急配送した。イレギュラーな対応に見えたかもしれないが、我々としては日常業務の延長でしかない。

 全国のセブン‐イレブンへの商品供給を滞らせないために、日ごろから原材料の調達・生産・配送に対してリスクを抽出し、解決の手をあらかじめ打っている。今回であれば、夏場の渋滞を予想した代替輸送手段の一つにヘリがあり、その手配や着陸地の選定をあらかじめ済ませていた。日常業務の中でアクシデントへの対応・克服策を準備し、平常態勢でそれを行えることが我々のBCP(事業継続計画)と言える。そして、いざ大規模災害となったときには、日常的に備えていた仕組みをどう組み合わせるのか、規模やタイミングをどうするのかを決めればよい。

 同業他社に比べ、当グループは災害などへの備えをやりやすいと思う。これはトップの危機管理に対する考え方による。事件・事故・災害などのトラブル情報については、階層をまたいで、トップと直接連絡できるから、情報共有と判断のスピードが速い。



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