レディスウェア「ハーヴェルスタジオ」(田口直見)は21年春夏、イージーケアでシルエット変化の豊かな日常着を揃えた。
コロナ禍で生活が大きく変化するなか、「大人の女性が身近に感じられて、気分の上がる洋服を考えた」とデザイナーの田口。ドレス系のノワールライン、トラッドスタイルのエッセンシャルラインを若干絞り、今の気分を反映したコンテンポラリーラインを軸に企画した。家庭洗濯のできる素材を多く取り入れ、ハイゲージニットでセットアップのできるカジュアルアイテムも作った。
心地良さを感じさせるのは、エアリーなラインとさっそうとした女性像。ふんわり空気をはらむベスト(2万9000円)は、リネン・ポリエステルの糸をガーター編みし、きれいな透け感を生かすために、タイトフィットのインナーを首元でリンキングして2枚仕立てにしている。下に合わせるのは、リネン混でストレッチ性のあるスラックス(4万2000円)。タックを入れた丸みのあるフォルムをクロップト丈で軽やかに見せる。ラミーを使ったシンプルなドレスはラップクロス付き(5万9000円)。内側に巻いて、薄手のドレスのフレアラインを楽しんだり、外側に巻いてタイトめのレイヤードで着用したりと、異なる印象のスタイリングが可能だ。