ジュエラー、ラグジュアリーメゾンがパリや欧州の由緒ある都市で新作ハイジュエリーを披露した。メゾンが受け継いできたテーマやシンボルを着想源にした自由なクリエイションを、カラーストーンで表現を広げながら描いた。革新的な職人技による透かし編みのようなテクスチャーや建築的なフォルムでハイジュエリーの物語をつづる。
(パリ=松井孝予通信員、中村維)
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■ブシュロン しなやかなヘアジュエリー
毎年7月、大胆な発想と素材開発でハイジュエリーの概念を破るクリエイションを発表する「ブシュロン」。クリエイションディレクターのクレール・ショワンヌは、80年代の建築・デザイン運動「メンフィス」から着想を得た新作「モア・イズ・モア」で、平面的でシンプルなビッグデザイン、ボリュームを込めたキューブやスフィア(球体)の斬新なパリュール(装身具)でハイジュエリーにハッピー&ファンのエスプリを運んだ。大胆なフォルムのリボン「タイ・ザ・ノット」は、ホワイトゴールドにダイヤモンドをあしらいグログランのようなしなやかさを出したヘアジュエリー。バイオアセテートでリボンの赤を彩り、黒の部分にはハイジュエリーで初めて金属素材としてマグネシウムを採用。200ものパーツを組み合わせる偉業で、わずか96グラムの弓形リボンを実現した。
■ブルガリ 地中海をテーマに
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