第一紡績が荒尾工場を閉鎖 国産製品ブランド「イイト」終了

2023/03/31 06:25 更新


 第一紡績は23年6月末をめどに荒尾工場を閉鎖することを決めた。これに伴い国産の製品ブランド「IITO」(イイト)は終了する。

 第一紡績は47年に紡績会社として創業し、現在まで技術を継承しながら、高品質で特徴のある繊維製品を生み出してきたが「市場環境の変化や原材料価格、エネルギーコストの高騰、人手不足などの理由より、工場を稼働することが厳しく、持続的な事業の継続は困難」と判断した。工場閉鎖に合わせて、イイトの卸販売終了時期は「6月26日の注文分まで」としている。

 同社は、国内の需要減もあり紡績分野が苦戦していた。今後は中国やベトナムの協力工場に対して技術移転を図りながら海外生産に注力する。



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