15～16年秋冬ミラノ・コレクションの期間中に、市内各所で展示会が開催された。イタリアが得意な、上質な日常着としての「スマートカジュアル」を提案するブランドが人気を集めている。（高橋恵通信員）
ダウンアウターの「ヘルノ」は、ハイエンドゾーンのダウンを強化すると同時に、ダウン以外のアウターにも力を入れた。素材メーカー、コロンボ社のカシミヤを復活させ、コートに仕立てた。ダウンは撥水（はっすい）加工したファー付シルク混カシミヤのダウンコート（39万8000円）や、シルク混カシミヤの前身頃にムートンをあしらったコート（65万円）など、ラグジュアリーなコレクションが揃った。
写真左＝ムートンを使ったラグジュアリーなダウンコート（上代65万円）写真右＝ウールコットン素材のコート（上代22万円）
ネクタイメーカーとして創業し現在トータルで展開する「アルテア」は、70年代のネクタイプリントのアーカイブから取った柄を大小にアレンジした。70年代ムードの花柄とヘリンボーン柄のリバーシブルダウンジャケットなど、フェミニンとマスキュリンの融合も。ウールのブークレのモコモコしたスタジャン風ニット（参考価格6万8000円）や、大きな幾何学柄のエコファーをあしらった全身を包み込む大判ストール（3万4000円）など、ふんわりとフェミニンかつスポーティーで若々しいコレクションだ。パウダーピンク、水色など、秋冬だがきれいなパステルカラー。カラフルなマフラーや幾何学柄のシューズなどコーディネートアイテムも多数 提案した。
「アルテア」スタジャン風ニット（参考上代6万8千円）、花柄スカート（参考上代4万9千円）
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