今秋冬、セレクトショップやインポーターの多くが、シアリング、ムートンの新しいスタイリング提案に力を入れている。ラグジュアリーブランドの一部では、動物愛護の観点からリアルファーの取り扱いをやめる傾向があるが、日本市場は、アンチファーの消費者はそれほど多くない。ムートンを中心に品質の確かな素材を使って、モダンに仕上げたアウターが充実、店頭のビジュアルに取り入れるセレクトショップも目立っている。
(須田渉美)
ストリート感覚で
輸入卸のアマンは、今シーズンから新ブランド「プロタゴニスタ」を立ち上げた。昨秋冬からイタリア・ベネチアを拠点に革と毛皮製品を生産するオリヴィエリの製品の取り扱いを始め、独自の企画で普段使いに取り入れやすいワードローブの形で揃えたものだ。デビューシーズンは、ムートンを使って10スタイルを扱う。ボア風のカジュアルな毛並みのCPOジャケット(28万円)やトレンチコート、カールしたムートンを切り替えたベースボールジャケット(22万2000円)など、品のあるストリートアイテムに仕上がった。ユナイテッド・アローズやデミルクス・ビームスなど30軒近くでの販売が予定されている。
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