有力ジュエラーが、4月から相次ぎ新作ウオッチを発売している。アーティストと協業した限定コレクションや、新たな定番と位置づける大型のコレクションが揃う。
「カルティエ」は8年ぶりとなる新コレクション、クレ・ドゥ・カルティエをEブティックと路面店で発売した。角型のサントス、長方形のタンク、丸型のバロンブルーに次ぐ4つめの定番コレクションとして、全31モデル(193万~1760万円)をリリースしている。
シンプルな楕円のフォルムに、クレ=鍵を思わせるスクエアカットのリューズを配したデザイン。リューズを回転させると、カチッと鍵をかけるような心地良い音が響く。カルティエの創業年にちなみ、1847MCと名づけた新たな自動巻きムーブメントを搭載したモデルもある。ケースはホワイトゴールド、ピンクゴールド製があり、サイズは31㍉、35㍉、40㍉。
「ティファニー」が発売中の新作ウオッチコレクション「ティファニーCT60」は、ブランドの創業者であるチャールズ・ルイス・ティファニーとニューヨークの街をインスピレーション源にしている。
ストリートの持つ躍動感と共に、1945年にアメリカ合衆国大統領フランクリン・D・ルーズベルトが義理の息子から送られたティファニー製のゴールドウオッチから着想を得たデザインだ。モダンでクリーンなフォルムと、どこかクラシカルな懐かしさのある文字盤のグラフィックが特徴。ケースは18Kローズゴールド製とステンレス製があり、34㍉、40㍉、42㍉がある。スイスメードで、全23型(53万5000円~240万5000円)がある。
「ショーメ」は、イタリア人現代アーティスト、ロリス・チェッキーニと協業し「クラス・ワン・ロリス・チェッキーニウォッチ」を300本限定で発売した。クラス・ワンは98年、同メゾンが本店を構えるバンドーム広場で初のスポーツウオッチとして誕生した。
限定モデルでは、チェッキーニの最新彫刻作品「ウォールウェーブ・バイブレーション」からインスピレーションを受けた水が輝きながら変化する姿を、マザーオブパールとサテン仕上げのバックグラウンドにダイヤとともに表現。カーフスキンのストラップも水が美しく広がる姿を描いている。付属のホワイトラバーストラップ、ステンレススティールブレスレットも併せ、サインを入れたシーフ(束)に収められている(83万円)。